天使と悪魔の記録

 

こなつと自転車

こなつとわたしは今、どこへ行くのでも自転車で行く。
電車で行くようなところもバスで行くよな所でも、1時間くらいなら自転車で行く。
東京は車を止めるところがないって言うのも大きな理由だが(私が免許あるのに運転できないってのが、一番の理由だけど…)、こなつを連れて駅の階段の上り下りや
切符を買うことを考えたら、
自転車で行くほうが数倍時間がかからない!!

でも、こなつが産れた頃はこなつと自転車に乗るつもりはなかった。
危ないし(私はよく転ぶし…)、けがするときは二人一緒だし、
自転車の運転に自信もなかったし(;_;)。
私は歩くのが好きなので、
ベビーカーを押してどこへでも行けばいいやと思っていたのだ。

しかし!!
歩き始めの頃はまだ良かった。
おせんべ持たせて座らせれば、それなりにおとなしく乗ってたし。
でも、1歳半過ぎたらもう、(;_;)。
自分でベビーカーおしたがるのは良いけど、
まだ小さいからベビーカーに隠れて前が見えないからあちこちぶつけるし、
犬は轢きそうになるし、おばあちゃんに激突しそうになるし(怒)
そのたびに私が身体を張ってベビーカーを止めなければならないので、
私の身体はいつもあざだらけ(;_;)。
無理やりベビーカーに乗せれば、
忍者の縄脱けのごとくベルトからするりと抜け出し
いつの間にか脱走を計る。

これじゃあどこにも行けない!!
私のストレスは増すばかり!!
背に腹は変えられず、自転車のハンドルに付けるチェアを買った。
これは腕の中に子供がすっぽり収まるような感じで取ってもいい!!
こなつと顔を付けてお話しながら運転できるし、
スピード狂のこなつは真正面で風を切って進むのに大満足。
ちょっと遠かったお友達の家にも、公園にも、スーパーにも
気軽にいけるようになって行動範囲もぐんっと広がった。
商店街でのお買い物にはすこし困った。
スーパーならカートののせればいいが、商店街では自転車から降ろすしかない。
下ろしたら一瞬でどこかに消えちゃうし!(怒)
馴染みのお店では、こなつを乗せたままお店の外から声をかけて
持ってきてもらうようにしたが、それ以外はスーパーだけで買うようになった。

こなつを自転車に乗せるようになって
こなつを乗せたまま自転車から離れないことは徹底して決めた。
ちょっとなら大丈夫と思いがちだが、
子供はじっとしてないのでほんとに危ない。

楽しいこなつとの自転車ライフが続いたがこなつが3歳過ぎると、
前のチェアに座らせるのが限界になってきた。
私が小さいせいもあるがこなつが大きくなって、前が見えにくくなってきたのだ。
そろそろ荷台につけるチェアを買って後ろに座らせようと思っていたのだが、
後ろだとこなつは景色が見えにくくなるからといやがった。
私もこなつが前にいた方が歌も一緒に歌えるし、
話もできるし楽しかったので
なかなか後ろに座らせる決心がつかなかった。
しかし、そうも言ってられない事件が起こった…。

公園から帰ろうとこなつを前に乗せ、家に向かった。
こなつは自転車に乗るといつも歌うのだが、その時は踊りまで踊りだした。
大きな頭が私の顔の前でじゃかじゃか動いたと思った瞬間、
私のあごに思いっきりこなつの頭が当たった。

…私の目の前は真っ白。
落ちるって言うのはこういうことを言うんだろうなあと、かすかな意識で思う。
その瞬間、我に返った。
軽い脳震盪を起こしながらも、必死で自転車を倒さなかったのは、
わずかに残る母性の力か(笑)。
でも、いつもいつも、倒れないと言い切れないし、
車の通る道で倒れたりしたら大変。

泣く泣く次の日から、こなつは後ろに乗せた。

こなつは、自分の自転車の乗って私と一緒にお買い物に行きたいと熱望している。
でも、私も自転車でこなつも自転車では危ないときにとっさに手が出せない。
もうちょっと大きくなってからねと、いまはまだ言い聞かせている。
そのうちに、二人で別々の自転車で出かけるようになるんだろうなあ。
それもちょっと寂しいな(笑)。

ちなみに5歳出始めた補助なしの練習は、
たったの3日で挫折しまた補助あり自転車に戻りました(笑)(5歳2ヶ月現在)。

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