天使と悪魔の記録

 

頼むから着てくれ!

こなつは、「かわいーー!!」と言われると猛烈に反発して怒るが、
「カッコイイー!!」と言われると、ものすごく喜ぶ。
私は着物はかっこいいんだということを、とにかくこなつにすり込む作戦に出た。
写真館に飾ってある七五三の写真を見ては
「かっこいいねえ!」といい、
送られてくる七五三のDMを見せては
「かっこいいねえ!」と、一日に何度も繰り返した。
そのうちにこなつも調子に乗り初め、
「こなつはいちごさん(七五三)に着物を着るんだよねえー。」
と、言い始めた。しめしめ作戦が上手くきいきたぞ!
でも、ここで攻撃の手をゆるめてはいけない。
「髪の毛もねえ、写真のお友達みたいにくるくるって結って、
おリボン付けようねー」と抜かりなく耳元でささやく。
「ヤダ!、こなつは男の子だからリボンなんかヤダ!」

敵もさるもの…。

しかし、運命の神様は私に微笑んだ…。
何と、こなつは恋をしたのだ。
10月28日運命のオフ会でミニなっちはかわともさんと出会い、
一目見て恋に落ちたのだ(詳しくはやまぞーさんの「AN INNOCENT MAN」に掲載さ
れています。)。

これを利用しないてはないぞーーー!
「こなつー、かわとものお兄ちゃん、こなつの着物見たいってさー。」
こなつは照れる。
「髪の毛クルクルにして、おリボン付けたらかわいいって言ってたよー。」
こなつは床に転げ廻って照れる。
「着物着て、おリボン付けた写真みたいってさー。」
とどめの一発で、こなつは床で動かなくなった。
母の勝利!
「髪の毛屋さん(美容院)には行かないよ(;_;)。」
「いいよ、いいよ、お母さんが結ってあげる。」
この際、美容院になんか行かなくたっていい!
着物着て、リボン付けて、写真さえとってくれれば、私の嫁としての立場も立つ!

後は、当日上手くやるだけだー!

(C) Copyright 2001 nachi All rights reserved. Update : 2002/09/25 Goto HOME