雑文林

 

あっこちゃん上京記念4

4.こなつ、PAQAさんに浮気する。

池袋につき、サンシャインへ向かう。
さて、サンシャインはどこだろう…。
「確か、東口だよ。」遠州っ子のPAQAさんが教えてくれる。
東京人の私が後を追う。
サンシャイン広場の矢印を見つけ、その通りに歩く。
と、地上に出てしまった。
ここどこ?
「地下に戻って、また道を探したほうが良いよ。」遠州っ子のPAQAさんが言う。
東京人の私が後を追う。
売店のお姉さんに道を聞き、再びサンシャインを目指す。
あれ?こなつは?と、見ると、しっかりPAQAさんと手をつないでいる。
そして、私からミラちゃん達にもらったお土産の袋を取ると、
黙ってミラちゃんに差し出す。
「お母さん重いから、ミラちゃんが持って。」無言で、目が語っている。
こうしゃくさんは子供好きと見えて、こなつを見る目がとても優しい。
しかし、こなつのこうしゃくさんを見る目は、
「油断ならねえ…。」だ。
ごめんよ、ミラちゃん、荷物持たして。
ごめんよ、こうしゃくさん、敵対心むき出しで。

こなつが、家を出る間際にカレーを食べてきたにも関わらず、
「お腹空いたー。」とわめくので、取りあえず昼食を取ることになった。

目に付くのは、マクドナルドや、ファーストキッチンなどの
全国どこにでもあるファーストフードばかり。
しかし、前回のオフの時もマクドナルドやピザハットへ連れて行った手前、
今度だけはちゃんとした東京らしいお店へ入らなければならぬ!
受付のお姉さんにレストラン街の場所を聞き、
結局、イタリアンレストランへ入る。
ファーストフードじゃなくて、とにかくほっとする。
メニューを見ながら、
「こうしゃくさん、一人前で足りる?」と聞くと、
「やだなー、なっちさん、足りるよー!」
バシ!!
…私の身体は、壁にめり込んだ…。
こ、これが噂に聞いた横綱の張り手か…(一部ウソあり)。
こなつも珍しくたくさん食べ、コーヒーを飲んでいる間は、
こうしゃくさんからいただいた、ポケモンのハンコでおとなしく遊んでいてくれた。

さあ、サンシャイン水族館へ行こう。
展望台へも行くことになり、水族館とのペアチケットを買い水族館の中へ。
こなつは、しっかりPAQAさんをら致している。
日曜日だけあって、だいぶ混んでいる。
こなつはずうずうしく前に入り込み、一番前で眺めている。
色とりどりの魚が、水槽の中を優雅に泳いでいる。
ジュル…。
なんの音だ…?
「おいしそう…。」
…ミラちゃんのよだれの音だった。
「あのカニおいしそうだよねー。」
こうしゃくさんと二人で、うなづきあいながら見ている。
ち、ちがうだろ!

ミラちゃんのお目当ては、クリオネ。
やっと、クリオネの水槽についたが、人が多くてなかなか見られない。
と、こうしゃくさんがおもむろに右手を挙げた。
ビシ!
あっという間に誰もいなくなり、ゆっくり見ることができた(ほんの少しウソあり)。
「なんだ、こんなに小さいのー?」
ミラちゃんががっかりしたように言う。
「ぶち!って、指で潰せるよね。」
…ミラちゃん…。
でもやっぱり、優雅に泳ぐクリオネは神秘的だった。

表に出ると、アザラシのショウが始まっていた。
「見えないーーー!!」
こなつが駄々をこねた。すかさず、PAQAさんが抱っこしてくれる。
重いのに、ショーが終わるまでずっと抱っこしていてくれた。
PAQAさん、ありがと。
サンシャイン水族館の目玉である、マンボウ館へ行く。
深海に住むマンボウのために、照明は暗い。
こなつ、大泣き。
こなつは、暗いところが唯一苦手なのだ。

水族館をでて、展望台へ向かう。
そこで、あっこちゃんと待ち合わせになっている。
展望台へ向かう途中、何やら人だかりが。
見に行くと、猿回しの上演中だった。
ミラちゃんの目が光る。
どうやら、自分も猿回しがしたくなったようだ。
PAQAさんの首にヒモを巻き付け、クルクル回そうとしたところに私の携帯が鳴る。
ミラちゃんの気がそれた。そのすきにPAQAさんは逃げ出し、
すんでのところで難を逃れた(一部ウソ、誇張あり)。
PAQAさんの恩人は、Aけんさんだった。
昨日はあのまま、新宿で夜明かししたらしい。
みんなに電話を回す。
電話が終ったところで、展望台へ向かう。
あっこちゃんもすぐに合流。
みんなでお茶をのみ、ほっと一息。
あっこちゃんは話題も豊富で、話し方も上手い。
あっこちゃんとの話に夢中になってる間中、こなつはミラちゃんに遊んでもらっていた。
飽きると、よその子供にガン飛ばしに行き、まだ戻っては、
PAQAさんやこうしゃくさんにまとわりついていた。
みんながこなつの相手をしてくれたおかげで、
久し振りにゆっくりコーヒーが飲めた。みなさん、ありがと。
急な用事で会社へ寄っていたやまぞーさんもサンシャインへ着き、
みんなでやまぞーさんとの待ち合わせ場所へ向かう。
あっこちゃんとの話ながら歩いていると、
疲れたこなつは何と、PAQAさんに抱っこされていた。
ごめんね、PAQAさん、でも、私すごく楽だよ。
やまぞーさんと合流し、次へ行く場所を相談する。
こなつはPAQAさんからあっさり離れ、今度はやまぞーさんにまとわりつく。
あんなにPAQAさんに懐いてたのに…。将来が心配だ…。
やまぞーさんも、こなつの目線で相手をしてくれる。
こなつが、やまぞーさんの靴のヒモをほどく。やまぞーさんが結び直す。またほどく…。
その間に私たちは、渋谷へ行くことに決め、
ホテルへチェックインするあっこちゃんとひとまず別れる。
渋谷へ向かう電車の中、こなつは疲れ切って
「おとおさんとこ帰るー。」と、ぐずりだした。
今日はたくさん歩いたからね。
渋谷へ着いたところでみんなと別れ、こなつと私は家に帰り今回のオフ会は終った。

こなつも私も、とても楽しい一日でした。
みんなほんとに、ありがと。

帰ると、Zくんから無事に戻った由の
メールが携帯に入る。
義理と人情に生きる男らしく(笑)ほんとに律義だ。
Zくんも遠いところ、ほんとにありがと。

最後にオフ会に参加してくださったみなさん、不甲斐ない幹事でごめんなさい。

これに懲りずに、また遊んでね。

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