雑文林

 

こうしゃく嬢と焼き肉を食べよう!!3(いざ、焼き肉屋さんへ!)

ボーリング場を出るときに、こなつがどでかいひよこのリュックを見せる。
「どうしたの?これ。」こなつに聞く。
「こうしゃくしゃんがくれたの。」
おーーー!いつもすまん!
黄色いひよこのリュックいっぱいに、お菓子やポケモングッズが入っている。
「ゲーセンで取ったから。」と、こうしゃくさん。
偉いぞ!こうしゃくさん!!
いつも、ありがと。
仙台からこんなに大きな荷物持ってきてくれて、ほんとにありがとね。

黄色いリュックを背負った私と、z,こうしゃくさん、飛騨さんの前を
偶然同じ赤のリュックを背負ったこなつとmackさんが手をつないで歩いてゆく。

親子みたい(笑)。

山手線に乗ると、こなつがなぜか膝を隠している。
「どうしたの?」と見ると、膝からうっすら血が出ている。
転んだらしい(笑)。
こなつは野生動物と同じように、けがをするとすぐこうして隠す。
「ちゃんと転んだらお母さんに言わないと駄目だよ。」
「こなつ泣かなかったよ!」うん、偉いけどねえ(笑)。
おじゃ魔女ドレミのばんそうこうを貼る。
と、こなつがポケットから大事そうに切符を見せる。
「mack兄ちゃん、落とすといけないからこなつが持っててあげるのー!」
・・・・・・・・・・。
おかあさんじゃないんだから、
mack兄ちゃんは切符をなくなさいと思うよ…。

怪しい一行は渋谷へ到着。
駅を出ると、すげえ人…。
こうしゃくさんと、前を行く4人を見失わないように夕刻の渋谷を歩く。
「私、普段三軒茶屋くらいしか行かないから、
こんなに人見たことないよ。」
「仙台も七夕の時くらいしか、こんなに人いないよ。」胸を張るこうしゃくさん。
「だって、繁華街は人が多いでしょ。」
「だめだめ、仙台人は根性がないからなんでも地元のジャ○コで済ますの。」
更に、胸を張るこうしゃく。
「だって、何でも揃うんだよ、ジャ○コ。」
「でも、車は売ってないでしょ。」なぜか、対抗意識を燃やす私。
「時々売りに来るよ!」
負けた…(なにが?)

仙台おそるべし!

スーパーで、車も売るのかよ…。
時々Zが振り向いて、はぐれていないか確認してくれる。
どうせなら、もっと目立つ服着てくれよ…。
でも、Zが前を歩いているとみんなよけてくれるから歩きやすいな。

焼き肉屋さんは地下だった。
薄暗い階段を下りるのに、こなつは怖がって降りられない。
こなつは暗いところが唯一の苦手。
抱っこして階段を下り、店に入ると従業員さんに阻止される。
「何名様ですか?」
「あ、一緒です。」前の一行を指さす。
「あ、すみません。」と、従業員さん。
いいんだよ、無理もないよ。
親子連れと、前の親しい一行はどう見たって仲間に見えないもの。
通されたところは奥まった個室…。
しめた!
これなら多少こなつが澤井でも目立たないぞ!
暗いところが苦手なこなつは、Zと私に挟まれて真ん中に座らせてもらう。
こなつは後ろ向きにそっとZに近寄り、お尻の片方をそっとZの膝に乗せる。
Zが怒らないのを確かめると、本格的に膝に乗り込んだ。

Zでもいいのか、こなつ!(怒)
ちんまりZの膝に入り込んだこなつを横目に、生ビールで乾杯。
さあ、宴の始まりだよ

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