雑文林

 

こうしゃく嬢と焼き肉を食べよう!!4(やっと、焼き肉!)

こなつはZがすっかり気に入ったようで、Zが
「食えねえ!」と騒いでいるのを聞こえないふりして、膝に座り込んでいる。
私はZは少々不自由くらいでちょうどいいと判断し、
こなつをそのままにしておいた。
こうしゃくさんと私が、一つの網を囲むような感じだ。
Zが不自由なので私がたん塩をZとmackさん、
微妙な位置の飛騨さんが囲う網の上に乗せてあげる(親切)。
こうしゃくの食いつきが、思ったより悪い。
肉をどんどん載せていくと、食べるスピードが遅いためにこげていく。
仕方がないので、焼けた所からこうしゃくの皿に乗せていく(優しい)。
「なっちさん、ペース早いよ!」
いいんだ!
食え!こうしゃく!!
(この時私はまだ、焼き肉を食べることが決まっていながら、
直前に月見バーガを食べていたこうしゃくさんの胃袋の事実を知らなかった。)
Zがこうしゃくさんを脅す。
「おまえしょぼくれたよ、絶対!前の方がいいって!!」
相変わらず無責任なやつだな、Z。
でも、本当に更にかわいくなったよ、こうしゃくさん。

「こなつちゃん、こっちにおいで。」
優しい飛騨さんのお誘いに、
いい加減Zに飽きていたこなつは、さっさと移っていく。
「ふーー!」安堵の声を上げるZ。
ごくろうさん(笑)。
飛騨さんの膝に上がり込んで、焼けたお肉を食べさせてもらうこなつ。
まるでプーさんに抱かれた、ピグレットのようだ。
飛騨さんのまゆ毛は本当にプーさんとうり二つだなと妙に感心しているうちに、
飛騨さんの彼氏の話題に移っていった。
飛騨さんは今、お付き合いしている人がいないらしい。
そこでZが「女の子のようだけど、実はかわいい男の子」と、
まるで一粒で二度おいしいグリコアーモンドキャラメルのようなペンペンさんを、
飛騨さんに紹介したいという。
「あいつ本当に乳首がピンクなんすよ!」ペンペンさんのチャームポイントを
ひたすらアピールするZ。
私は、ペンペンさんの乳首がピンクだって知ってるZも怪しいと思うよ。
「男性で乳首がピンクなんて気持ち悪いじゃん!」
私がついうっかり、ペンペンさんのチャームポイントにけちをつけてしまった。
と、Zががばっと平助シャツをめくり、
「おれの乳首は黒いぜ!」と、飛騨さんに見せつける。
こなつが
「おっぱいーーーーーー!」と嬉しそうに雄叫びを上げる。
…君は、こういうシュチュエーションが好きだよね。
前々回の尻に続き、Zの乳首とへそまで見ちゃったよ(怒)!
誰にも気がつかれぬように、自分の乳首の色をこっそり確かめるmackさん。
確かめた後に、ひっそりと無口になる。
…ピンクなんだね。
飛騨さんが、ぐびりとビールを飲む。
変な汗かいてますけど。
げらげら笑いながら、サンチュの味噌をなめるこうしゃく。
肉食え!こうしゃく!!(怒)

でも、直前に月見バーガー食べて、あれだけにく食べれば大したものか…。
飛騨さんの変な汗に気がついたのか、今度はmackさんの膝に移るこなつ。
興奮してあまり食べないこなつにmackさんが優しくさとしながら、
石焼きカルビを食べさせてくださる。
あー、私何だかとっても楽!!
こなつったら、全然私のとこ寄ってこないし(笑)。
のんびり食べながら、デジカメをとりだす。
「なっちさんって、本当にカメラが似合うよね!!」
うるさいZ!しずめるぞ!!(怒)
Zに対する殺意を胸に、みんなの記念写真を撮る。
こうしゃくさんも飛騨さんもとってもよく撮れたのに、
この後こなつが重ね撮りして消えてしまった(;_;)。

それにしてもこの肉の量…。
とてもじゃないけど、食べられないよ…。
ヒバゴン食いつき悪いし…。
この量で一人2,500円とはさすが牛角!

ところで、電話が鳴らないねえ。
って、ここは地下じゃん!電波とどかないよ!
誰に失礼があっても、このお方にだけは失礼があっちゃいけない!
そう、その名はAけんさん!
もうそろそろ合流の時間だ。
一番の舎弟のZが地上に上がり、電話をしに行くことに。
程なく、ZがAけんさんを伴って戻ってきた。
あれだけの人込みの中で、よく会えたねえ。
さすが、兄弟の契りを結びあった仲だよ。
でも、Aけんさん!つまんないよ!普通の頭になってるじゃん!!
私がこの前に会ったときは、ちょうど髪を短く苅り上げたばかり。
ひよこ色に髪を染めて、そりゃあ恐ろしい風体だった。
今はまた、「意外と爽やか路線で、結構お金もってそうな青年。」に、
逆戻りしちゃってるじゃん!(怒)
いや、目つきは尋常じゃないけど、さすがに。
「こなつ、憧れのAけん兄ちゃんだよ。」と、こなつに告げる。
こなつは会ったことも見たこともないAけん兄ちゃんにいなぜか異常に会いたがり、
憧れまくっていたのだ。
なんでだー?
もしかして
Macの調子が悪いときとか、なぜかサーバーに繋がらないときとか、
IEが壊れたときとか、ネスケがいつの間にか消滅していたときとか、
メールが受け取れないとか、フォルダーがなぜか行方不明とか、
言い出したらきりがないけど、その度に、
「Aけんさんに聞かないとわかんない!」と言う私の叫びを聞いて、
自分なりのAけん像を作り上げていたのかも…。
「きゃー!」こなつは雄叫びを上げ、Aけん兄ちゃんの膝に上がり込む。

…あの、今までさんざん面倒を見てくれた
mack兄ちゃんの立場は?!
mackさんは優しいまなざしのまま、
ZにジンロをAけんさんに渡すように言う。
Zは気を利かせ、ジンロを薄めず、原液のままAけんさんに差し出す。
「グわぁー!濃いよこれ、駆けつけ一杯がこれかよ!」
危ない!Aけんさんが暴れる!
私は引ったくるようにAけんさんのグラスをとり、
「Z!水!」と、渡す。
水割りにしたジンロに、Aけんさんも怒りを静める。
ほっと一息。
と、こなつがなぜかAけんさんを叩く。
「やったらやり返す!」Aけんさんがこなつを叩き返す。

緊張の一瞬…。

こなつはAけんさんに叩かれて、嬉しそうになぜかすり寄る。
…それは、将来の危ない兆候?

と、ここで牛角での予約時間が終わる。
牛角は行列の店なので、時間が来ると即効で追い出される。
ここで帰る予定にしていたが、こなつがAけん兄ちゃんともっといたいという。
私もAけんさんに会うのは久しぶりだったので、
少しだけカラオケに行くことに。

怪しい一行はもっとも怪しいAけんさんを加え、
迎えるところ敵なしの集団になり、カラオケ館に向かう。

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