雑文林

 

小さいももちゃん。。

新しいマンションは動物の飼えるマンションだった。
このマンションに引っ越して一番最初に考えたことは、
ちこを引き取ることだった。
でも、ちこは今落ち着いて暮らしている。
やはりこなつがストレスだったのか、あれだけ毎日吐いていたのに私たちが引っ越しをしてからは一度も吐いていないらしい。
合わせてちこの8歳という年齢を考えると、
こちらに引き取ることだけで更にストレスがかかる。
散々悩んだ結果、ちこを引き取ることはあきらめた。
もし、いつかちこを引き取るときがきてたとしたとき、
焼きもちを妬かないようにねこよりも犬を飼おうと決めた。

犬種はなんでもよかったのだけど、
マンションで飼うことを考えると小型犬の方がいい。
連れはミニチュアダックスを見ると必ず目を細めて、
「短い足で一生懸命歩いててかわいいねえ。」という。
連れも犬ならなんでも良いといいながらも、
ペットショップではいつもミニチュアダックスを見ている。
人気があるので、子犬も飽和状態でかなり安くなっている。
ってことで、犬種はミニチュアダックスに決めた。

近くのホームセンターで、ミニチュアダックスの子が何と
4万9千円で売っていた。
安い!!男の子だけど安い!!!
おまけに私の大好きなブラックタン
(黒毛に茶色のポイント)だ!!
第1候補をこの子に決めたが、やはり女の子が欲しい。
以前見に行ったペットショップで、
ものすごくかわいい雌の子犬がいたのだ。
もう売れちゃっただろうなあと思いつつ、
未練があったので一応そのお店にも行ってみる。
その女の子はやはりもう売れてしまっていた。
そのお店は、売っている犬種が多い。
ミニチュアダックスも豊富だったけど、
女の子はスムース(短毛)しかいなかった。
おまけにその女の子は狭い犬舎中大暴れしていて、
まるでこなつそっくり。
これ以上凶暴な子供はいらないよ…(;_;)。
シーズーの雌や、マルチーズの雌も捨てがたかった。
ふと、1番隅っこの犬舎を見ると、小さなミニチュアダックスがひっくり返って、うでも足も上に上げて眠りこけている。
その姿が、ちこの寝方にそっくりだった。
抱っこさせてもらうと、一生懸命私の鼻をなめてくる。
おまけに目が「アイフル」してる(笑)。
しかし、なんせ小さかった。
どう見ても標準の3分の1しかない。
生後50日だし、ほんの少し不安があった。
でも、やっぱり目が「アイフル」してる。
こなつや連れと相談して、やっぱりこの子を飼うことにした。
購入の手続きが済むとこの子は、
首にブルーのおリボンをつけてもらって、
いつも一緒に遊んでいたプーさんのぬいぐるみと一緒に
小さな箱に入れられていた。
車で帰る道すがら、ずうーーっと寝ている。
小さいながらも肝が据わっているのかもしれない。

家について一番最初に思ったのは、
「名前はどうしよう…。」
名前はもう「もも」に決定していたのだ。
連れの
「男の子だってももで良いよ。」の一言で、
結局ももにすることにした。
しかし、ここでこなつが異を唱える。
「男の子だから、桃太郎にしよう!!」
それじゃああまりにベタじゃん!!
「もも衛門がいいよ。」と連れ。
ドラえもんじゃないんだから…。
なんだかんだ話し合った結果、
「ももすけ」に決定した。
あまりにこじつけだけど、しょうがないのだ!!

家にやって来てようやく目を覚ましたももちゃんは、
そこら辺を探検し始める。
よたよた、よろよろおぼつかない足取り。
どう見ても、ねずみにしか見えない(笑)。
ハウスに入れると、お座りしてこちらを見つめる。
連れがのぞき込むと
「うーーあん!!」と、一人前に吠えた(笑)。
連れは、いつもいつも犬に吠えられる。
いつでも、どんな犬にでも必ず吠えられる。
生後50日の、しかも自分の家の犬にまで吠えられるってことは、前世が犬(しかも弱々しい)だったのかもな(笑)。

何はともあれ、我が家に小さな小さな新しい家族が増えた。

ももすけの紹介。

誕生日:平成15年2月1日
犬種:ミニチュアロングダックス
毛色:シェイテッドレッド
本名:ブラーマン オブ ドッグハウスR&M JP
出身:熊本県

どうぞ、よろしくお願いします。

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