雑文林

 

ねこのしつけ

私は今まで、犬は4頭飼ったことがあるが、
ねこを小猫から育てるのはちこが初めてだった。
犬のしつけについては自信があったが、ねこのしつけについては皆目検討がつかない。
しかし、飼ってみて驚いたが、ちこにはほとんどしつけがいらなかった。

まず、トイレ。
どんなにお利口な犬でも、子犬のうちは3,4回は粗相される。
(こなつなんか、数えきれないほど粗相したぞ。)
しかし、ちこは最初から教えもしないのに、ねこ用トイレできちんとした。
これは、ねこの習性によるものらしい。
ねこはたとえ野良猫でも自分の気に入った場所をトイレに決め、
必ずと言っていいほどそこで用途足す。
ちこも庭での野良時代、一つの植木鉢をトイレに決め、そこで用を足していた。
(こっそり処理してたのは、私(;_;))。

庭などで野良猫のフンに困っている方もいると思うが、
ねこは習慣性の動物なので、毎日追い払うようにすると、
そのうち別の安心して用を足せる場所へ移るようになり、
そこに戻ることはほとんどなくなる。

私がこの家に嫁に来たとき、もうすでに飼われていたラムは雄ねこだったため、
去勢してもマーキングの習性が残り、時々粗相したが、
ちこは雌ねこだからか、今までに粗相は一度もない。
ラムといえば、困ったのは嫌がらせにわざと粗相したことだ。
たとえば、私が仕事などで出かけて長いことお留守番させると、
私が帰ってきた途端私の目の前で、私の目をにらみつけながらおしっこをした(;_;)。
ねこには、支配されない動物なので、こう言った嫌がらせは時々する。
(ちこは、怒ると私を完全に無視する(;_;)。おしっこされるよりましだけどさ。)

ラムは外にも自由に遊びに行っていたので、爪研ぎの場所を決めていなかった。
そのため、壁や家具に時々爪跡をつけた。
だから、ちこには最初からペットショップで売っているねこ専用の爪研ぎを与えた。
それが段ボールだったため、宅配便などで段ボールが届くと早速爪跡をつけるが、
他ですることはなく、このしつけも成功だったようだ。

あとは、盗み食い(笑)。
「泥棒ねこ」の言葉がある通り、ねこは身が軽いためテーブルの上に上って、
盗み喰いをすることが簡単にできる。
また、ねこは口が肥えている。
犬は餓死することができないが、ねこは気に入らなければ徹底して食べない。。
ラムもかまぼこなど食べ物すべてに銘柄指定があった上に、
肉も魚も同じ店のものしか食べなかった(私より、贅沢)。
気に入らないと冷蔵庫の前で何時間もろう城し、
ラムのために買い物に行き直すこともしばしばあった。

それだけは、避けたい!

その二つを解決するには、人間の食べ物は徹底して与えないことだ。
ちこには最初から、ヒルズかアイムス以外のえさは与えなかった。
(残念ながら、日本製で徹底した品質管理が行われている餌はないそうだ。
ヒルズとアイムスはアメリカ製で、ねこの健康管理が長年研究されており、
信頼できると獣医さんに言われた。
ついでに、ブリーダーがお進めする○グ○ー・○ャムは毒の塊として、
アメリカの獣医師の専門誌にも載っているそうだ。
添加物の塊で、食いつきは確かにいいが長生きできない。
だから、ブリーダーが進めるのだと笑えないジョークで紹介されているらしい。)

ちこは、キャットフード以外食べさせなかったので、
人間の食べ物にはまったく興味を示さなかった。
こなつが生まれるまでは…(;_;)。
こなつの食べこぼしの禁断の果実を口にして以来、
海苔と、チーズ、アイスには目がなくなった。
その内のどれかを冷蔵庫から出すと、どこにいても飛んでくる。
ただ、一口食べれば満足するようだ。
ちょっとだけ口にすると、またもとの場所に戻って行く。

ねこは年をとると頑固になり、食べ物に関しても気難しくなる。
これ以上、おいしいものは与えたくない。
また、ねこ特有の病気で尿路結石なども食べ物から癖になるし、
年とともに腎機能が必ず落ちる。
食べ物でのぜいたくは、ねこの寿命を縮めることになる。
腎臓を患ったラムの晩年は、これで本当に苦労した。

だから、こなつ、もうこれ以上ちこに食べ物はあげないでね。

ちこの性格もあると思うが、ねこは犬に比べて本当に手がかからない(笑)。
小さい子のいる家庭のペットとしては、最高なのかも

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